神成りオヤジ観察記
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宇宙創造の神を自称する男が知人の中に現れた。
しかもその男はTANの人生を大きく振り回し...もとい、影響を与えてきた男だった。
経済(株)を仕事にするやり手?の元証券マンでセミプロSF作家Nは、伴侶との死別を境に変貌していく。

物事を理論的に考える事に勤めてきたはずのNは、なぜ自身が神だという結論に達したのか・・・。
Nはいう「世に溢れる科学では説明つかぬ事を無視するのは現実主義とは言わん!ただの石頭の阿呆だ!!」
なるほど、Nよ、あなたの言いたいことはわかります。 だが、神を名乗ることでの世直しは歴史上ことごとく失敗しているのは、あなたも知っているはず・・・、つまり・・・、やはり本気なのですね・・・。 自分こそは本物・・・と。
いや、
宗教による支配は成功しているので、支配の野望でも持ったのか・・・。
ワシが支配してやれば世はよくなる・・・と。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−Nを知る人たちと−−−−−−−−−−−−−−−−−−

漫画家志望の橋川TANは、高校生の時に広島の同人誌即売会で絵と内容がハイレベルな同人誌をみつけ、巻末にチョコっと書いてあった「巧くなりたい人は遊びに来て下さい」と言う文句に惑わされ、Nの制作スタジオ「スタジオSFC」をフラフラと訪ねてしまった。  そこでTANはNと出会った。  出会ってしまった・・・。
Nとの出会いでTANの運命はあらぬ方向へ向かいはじめる事となる。

Nは口がよく回り、悪い。周りが全員能無しに見えるのだろう、常に高圧的だが、それでも作家としては皆に一目置かれていた。  興味がある方は http://tanheya.es.land.to/sfc.htm で確認して古本屋へGO!

現実主義者のN氏がまさかここまで道を踏み外すとは誰にも想像できなかっただろう。

TAN > でも今思えば、これでは現実主義とは言えないなぁ。只の口の悪いワガママなおっさんぢゃん。
若くおとなしいおバカTANが10歳上の社会人に圧倒されてただけ。

孝三郎 > 昔から電波話してたよ。バカにされるから隠してたんだろ? 妙なことを言いだしてこっちが突っ込み入れたとき、N氏は「それはそういう意味じゃなく、こういう意味で言ってるんだ!」ってこれまた意味不明な論理を、ものすごい勢いで滔々とまくし立てるのが常だったけど・・ そういう時に私の場合は「寝ぼけるなボケ!言い訳見苦しすぎるわ!」って一蹴してた。 でもTANちゃんとかは「突っ込み入れてもさらに来る反論がウザいし、ま、いっか・・・」って感じでそのまま流すことが多かった気がするねぇ。 N氏にしてみたら、私に比べてTANちゃんの方が話し易かったってのはあるだろーねー。

TAN > うぅ、その通りです。一応話は最後まで聞いてから発言しようと思っても、そんな調子では機関銃のごとく喋り続けるNの口に割り込むことはできなくて、Nの口を止めようとすればケンカする気でなければできなかった。 普通に人と会話をする気などない人でしたからねぇ。 週刊少年チャンピオンで連載した時もNは担当の編集者とケンカして、結局捨てられちゃいましたし、チャンスを自ら駄目にしてはオレは運が悪いとぼやくNだった。  オレは悪くない、運が悪いんだ!と  敵を多く作れば悪い事も多く起こるさ。
運も実力の内か・・・ だよな。

TANの前では他人が超常話するとNはやたら怒ってたが、自分語りの時は超能力や霊の話を嬉々としてしてた。  他人に厳しく自分に優しい人だったよなぁ。

千代鬼 > あれ? N氏は恋愛なんかしたことない、してみたいわぃとか言ってなかった?

TAN > 言ってたね。自分はクールなんたど言いたかったのかもね。

最初、結婚なんかしたくないわい!て言ってたNが、婚約したときも、嫁の預金が目当てじゃ!などと言い訳していたのを見て、なんちゅう強がり方ぢゃ、と思ったが、その後、嫁さんが亡くなり、宗教家に転向したNが、TANにしてた借金を返済拒否する展開を見ると、もしかしてワタクシまんまとやられたTANですか?

Nがコレ読んだら、そんな事言っとらんとかとか言いそうだなぁ、Nは言った言わんのトラブルは多かったからなぁ。 オツムには絶対の自信がある人だったから、子供時代の記憶と大量に読んだSF小説の記憶を
ミックスして神となったようだ。

短期記憶が悪いTANは仕事困ることが多かった。が、逆に長期記憶はいいらしい。 でも仕事の役に立つ
ことはあまりなかったなぁ。
昔の嫌なことをまるで忘れられないのも鬱になった原因かもしれない。 長期記憶が役立ったのは
「百合と一郎の」CGアニメ作った時だけだなぁ。

しかしNの事を思い出すとろくな思い出がない。

TANは呼吸器の病気で酸素吸収能力が低く幼少時に脳の発育が遅れ、ダメ人間コンプレックスを持っていた。
Nとしては皆が自分を避ける中、唯一自分の話を最後まで聞き従ってくれるダメ人間TANの存在は気分がよかったのだろう。 これが互いに頼りあう構図を作り上げていた。 頼りあうとはいえ、ダメ人間と傲慢人間が傷を舐めあえるわけも無く、10年以上続いたこの構図にTANがストレスを溜め続け鬱病に、このままではマズイ、なんとかせねばと試行錯誤した結果、TANはNを拒絶し介護と仕事に集中し10年。 ようやく鬱は改善する。 最後の仲間に逃げられたNが今度はストレスを溜める。Nは金ズルとして結婚した伴侶に情が沸いてきたところで他界されてしまった。
そして・・ついにNは壊れた・・・・・・・・。

情けをかけていい相手と悪い相手がいる。 誰しも善悪の心は持っていてその度合いは人により違う。
口が悪くても情に厚い人もいる。 美しい言葉の裏に冷酷さが見える人もいる。 だから誰と親しくするべきなのか判断に迷うこともあったけれど、TANにとってはっきりした事は「仲間さえ卑しめ優越感に浸ろうとする者」は遠ざけるべきと確信した。慣れ合いがいいわけではないが、仲間を大事にできない者は誰も大事にはできない。
憎まれれば必然的に不幸が増え、自身にも原因があったと気付かねば、運が悪いとか、呪われているだの勘違いして周囲をも不幸に巻き込んでゆく。 

ロクデナシとも頑張って付き合えば鍛えられ強くなる!と説教したがるヤツは大概言ってる当人がロクデナシだった。多分、自分につき合わせ甘い汁を吸うためか、または寂しいのだろう。

まっとうな人生を歩む知人たちは昔に比べ随分丸くなったように感じる。
歳を取って心が丸くなるのは体力で若者に敵わなくなるから・・・だけではなく。
長く生きることで時代や因果応報の大きな波のうねりや変化を体験するからだろう。人に良くしたり悪くしたりした事が、何十年たって成長したかつての人から帰ってくるさまざまな想いや憎しみを知り。かつての些細な行いがおおきな波となり返ってくる体験で、厳しさだけじゃ駄目だ、優しさだけでもだめだなと思い知らされるからだと思う。
(こう振り返ると当たり前のことなのだが、やはり理屈を知っているだけと体験をした事では思い知り度が違う)
むろん歳をとり、より頑固になる人もいる。多分人生にいいことが無かったのだろう、それは生まれる場所や出会いを選べなかった「本当の運の悪さ」により、厳しすぎた人生をひたすら耐えたための結果か。  それとも単に不幸せの原因を他人に求め続けただけの只の捻くれか。

後者の捻くれジジイにだけにはなるまい、とTANは思ったのでした・・・が
まぁ、こんな事書いてる時点で同類なのかも。 

いや、これを書くことで同じ過ちを犯す人が1人でも減れば!
と美しい言葉で自分を納得させ つづく。


手塚治虫先生の「どろろ」の詩を思い出した。


−−−−−−−−−−−−−−−−馬鹿正直は洗脳されやすい−−−−−−−−−−−−−−−−−

知人C > そんな大金をよくNに貸したなぁ?  あざワラッチャオ

児ポ法で表現の自由に危機感を持ったNが、海外移住の計画を立てて、金を作りたい!資金を貸してくれ!とか、
嫁さんの治療費とかNの説得猛攻と苦労自慢に絆され、ちょこちょこ貸していたらかなりの額に・・・。
やはり長い付き合いと、当時のSFCの閉ざされた人間関係の中で、Nの苦労自慢話術を真に受け、TANは
ストックホルムシンドロームになっていたのではないかと思う。
Nに日々聞かされる、出来のいい物話を作れる人間はどんなに凄いか、周囲はどんなに馬鹿か、ワシはやる男だ、キミの協力(タダ働き)が必要だ。

そんな言葉に、TANもその気になり、上手なストーリが作れる人はすごい!立派だ!見捨てちゃダメなんだと、この人は、「いつかやる奴」なんだ!今我慢すればいつしか・・・そして10余年。
皆が逃げた後も、逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!と、どこかのアニメの主人公みたいな事やってしまって、気づかぬうちに鬱病に。

「ストックホルムシンドローム」は精神医学用語の一つで、誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者が犯人と長時間過ごすことで、犯人に対して過度の同情や好意などを抱くことをいう。(ウィキベディアより抜粋)

長くストレスの中にいると、その環境から抜け出る努力をしなくなるという研究結果もある。「学習性無力感」と言うらしい。


たとえ根は悪党でなくとも、こんな事言う人間を信用してはいけない事は確信した。
悪気がなければいいわけではない。逃げることを弱いと思ってはいけなかった、そこにつけ込まれる。
怒る時は怒るべき。

「頑張るべきところ」と「逃げなくてはならない」ところの判断が人生の渦中では分からないもので、今だって正しい判断が出来ているかどうか分からないが、苦労自慢人には注意することにした。
苦労話と苦労自慢の違いは分かる。 苦労自慢人は自己顕示欲が強いので話に悪口や誇張が多く、真面目に聞くと気に入られて面倒くさい。  面倒ごとを起こされて他の友人と摩擦が発生することにもなる。
物語なら面白いが、現実だとシャレにならない(泣)。  鬱になると死に憧れるが、生きるための仕事で死ぬくらいなら逃げろ。人を卑しめ優越感に浸る者は、弱者が自然淘汰で死んだと喜ぶだけだ。新たな道を歩こう。
弱者が逃げ延びた先で生き延び、強者の座にアグラをかいていた者が環境変化で滅ぶのもよくある自然淘汰であるからして恥じる必要などないのである。
(と、自分に言い聞かせ、10年かけてうつ病を克服できた。)


Nは一生作品創りはやめない男なのだと確信していたし、株の仕事でソロスをも相手取ったという自信溢れるNの語りに、TANは隠れたリスクには目を閉じていたように思う。
(ソロスを相手取ったと本人が言っただけで、打ち負かしたとは言っていない事におバカTANは気づかなかった。)

そしてN妻の死、慌てたNは借りた金をつぎ込んでいたマネーゲームを放置し大損害をだした。
同情したTANはしばらく借金の事に触れないようにしていたが、TANの母の病気を期にNに連絡を取ったら・・・、
お金は返せないんだよ。自分たちのために力は使えないんだ。 向こうでそう言う設定にしてきたんだ。
Nは真性・・いや、神性中二病患者と化していた・・・。

まさか、「この世界自体がワシの作品」などと寝ぼけた事を言い始めるとは・・・。

Nにとっては日航機墜落も3.11、台風すら自分にからんだ国家的陰謀らしい。

湾岸戦争時、Nの兄が海外出張中に道端でなんとなく買った「撃墜されたアメリカ軍機のパーツ」を所持していたことでスパイ容疑をかけられ、しばらくCIAに追われていた事もあり、この頃からNは自分も狙われている・・いや、自分こそが狙われている、と言う、 自分は国際組織に狙われるほどの凄いやつ!という甘美な妄想を持ち始めたようである。 今時、「CIA」とネットに書き込むだけでCIAにはチェックされてるらしいので自慢にはならんけど。


人は多くを失った時に、失ったことを否定できる宗教が心の拠り所となってしまうのだろう。 それが悪い事だとは思わないが、Nの場合は自分がボスでなければ我慢ならないプライドの高さと善人意識が自称、愛の神へと変えてしまった。  神とは便利なもので、いくらでも理由や言い訳をねつ造できる。 物書きだったNにはまさに天職だったのかもしれない。 ただ、Nがブログで書いてた「私に沿わない心は大きな圧力を受けてかなり苦しむことになる」という文を閲覧者に脅迫だと指摘をうけ、Nは「ふざけた話だ」と憤慨していたが、これが脅迫にあたる文章だと理解できない文章力となってしまったのなら、もはや物書きの資質さえ失ってしまったことになる。 残念。 この時を境にNを見守るのは止めることにしたので、今、Nの電波ブログがどうなっているか不明。 ここまで来たら一生続けていただきたい気もしたり、しなかったり・・・。

つづく